寄付について

 日本語教室夜学習者のサガールさんから「日本語教室夜の担当スタッフ、国分寺市国際協会にお世話になった」とのことで寄付金とご自身が勉強したTEXT「げんき」4冊の寄付をいただきましたのでこの場をお借りして報告します。

 

 サガールさんは2022年2月から2023年12月まで当教室に在席しました。

ご本人の写真掲載は遠慮されたので、寄付頂いたTEXTの写真を載せました。

 

 インドに帰国後は自身の会社を設立するとのことです。成功を願っております。

 

 担当スタッフ2名からサガールさんのコメントをいただいたので以下に記載します。サガールさんの人となりが伺えるかと思います。

 

1.

 サガールさんはインド工科大学を卒業した優秀なエンジニアです。インドは多言語国家であるため、サガールさんはコンカニ語、マラーティー語、英語、ヒンディー語、サンスクリット(読み中心)を理解します。同時に、コンピュータエンジニアとしていくつものプログラミング言語に精通しています。したがって、ことばに対する「勘」がとてもいいと感じます。

 

たとえばこんな感じです。世界のさまざまな言語と同様に、日本語の文法にも例外があります。サガールさんはそういった例外を見つけるのが上手で、教科書に書いてあることに合わない表現があると「どうしてですか?さっき○○と言いましたよね」とすかさず質問をします。私は答えに困ってしまいました。また、教科書の記述が欠けている点を見つけるのも上手です。「じゃあ○○の場合はどうなるのですか?」という質問もよく受けました。どうしたら日本語というプログラムがうまく動くのか頭の中で計算しているのだと思います。

 

サガールさんはこのように言語の才能がある方なので、日本語はさほど難しいとは感じていないようです。普通の学習者の人は「日本語は難しい」と言いますが、サガールさんは「漢字を除けば普通だと思う」とおっしゃいます。

 

サガールさんと共に学習することは私にとっても学ぶことが多く、日本語について新たに気づかされることがたくさんありました。また国分寺を訪れる機会にお会いしたいものです。

 

2.

 

 人に使われる、コマになって働くのは厭ということで、エンジニアではなくビジネスの世界で活躍したいと言っていたそうです。